読んだり書いたり

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ライター白山羊ひつじのよしなしごと

読書

上司の悪口の書き方

具合が悪くてほぼ一日倒れており、何か読める程度に回復してから、思い立って『紫式部日記』をポチる。 先日から清少納言の関連本を読んで、橋本治『窯変源氏物語』を思い出したところで、『源氏』熱が盛り上がっていたのだった。 『窯変』の真骨頂は「雲隠…

2019年10月*読書日記

◇『アダム・スミス』堂目卓生(中公新書) なんとか読了。感想はnoteに。 note.mu ◇『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家 ゾラ傑作短篇集』ゾラ 光文社古典新訳文庫 一年近く前に途中まで読み、最後の一話「スルディス夫人」だけ長らく未読だった。初ゾラ…

御茶ノ水満喫

久々に御茶ノ水へ行き、ランチは「トラットリアレモン」、午後から明治大学でとある発表を拝聴し、タンゴ喫茶「ミロンガヌォーバ」でアルゼンチンタンゴの名曲を聴きながらお茶とケーキ、その後、神保町古書店街で本を眺めたい誘惑に打ち勝って雑貨店を巡っ…

夕顔ともののけ /『源氏物語』

昨日の源氏講座で『源氏』の和歌の事を少し思い出した。主に平安前期に、和歌にかかわる短い物語を集めた「歌物語」という形式がある。代表的なものは『伊勢物語』『大和物語』。ただ、私は後者を読んだことがない。『伊勢』を例にすると、和歌は、和歌単体…

2019年GWの記録

2019.4.27(土) 連休初日。当初から混雑の見込まれる大型連休は出掛けず、引きこもって勉強する予定だった。積んでる新書をチラチラ読みながら過ごす。サークルの事務連絡あれこれやったり余裕来いてたら思いのほか読書がはかどらず焦る。 あれも読めるこれ…

田山花袋『蒲団』(青空文庫)

雑談で話題になった小説。未読だったので読んでみる。 20世紀日本の自然主義文学の代表作または、私小説の走りともされているそうだ。35歳の惑い(21世紀初頭の現代においては40歳くらい? 現代の30代は若いので比較が難しい)というか、中年の危機というか…

一長一短とはいうものの

アーレントが『人間の条件』の中で提示している「私的領域」「公的領域」とはいかなるものかと考えている時に、私はかつて読んだ橋本治の『窯変源氏物語』という作品を思い出した。これは橋本治が独自の解釈で現代語訳した『源氏物語』である。ただ、今手元…