読んだり書いたり

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ライター白山羊ひつじのよしなしごと

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年10月*読書日記

◇『アダム・スミス』堂目卓生(中公新書) なんとか読了。感想はnoteに。 note.mu ◇『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家 ゾラ傑作短篇集』ゾラ 光文社古典新訳文庫 一年近く前に途中まで読み、最後の一話「スルディス夫人」だけ長らく未読だった。初ゾラ…

レッスンサボり中のカポエイラだけど…

最近更新してないと思ったら、ライター仕事がやや忙しくなり、そのままカポエイラのレッスンにご無沙汰に……。いけないいけない、と、技を忘れないように空き時間おうちで自主練をするようにしました。 私が習った先生はDVDを出版されているので、レッスン休…

「君となら」(1995) パルコ劇場 三谷幸喜脚本

DVDで鑑賞。昭和の二階建て日本家屋の茶の間と縁側が舞台。家の表は理髪店で家の主人は店主であり、その長女の縁談が話の主題だ。 歌舞伎にもあれば、オペラにもある「家族団欒の間」「そこで起こる娘の縁談」という王道の物語。 前奏曲は洒落たジャズだった…

『王様のレストラン』(1995)全11話 三谷幸喜脚本

『真田丸』以降三谷幸喜脚本に注目しており、この連休は氏の代表作といわれるテレビドラマ『王様のレストラン』を視聴した。 あとで振り返ったら、24歳の年若い九郎義経が年の離れた生き別れの異母兄の元へ弁慶(松本白鸚)を連れて源氏再興(父親のレストラ…

御茶ノ水満喫

久々に御茶ノ水へ行き、ランチは「トラットリアレモン」、午後から明治大学でとある発表を拝聴し、タンゴ喫茶「ミロンガヌォーバ」でアルゼンチンタンゴの名曲を聴きながらお茶とケーキ、その後、神保町古書店街で本を眺めたい誘惑に打ち勝って雑貨店を巡っ…

夕顔ともののけ /『源氏物語』

昨日の源氏講座で『源氏』の和歌の事を少し思い出した。主に平安前期に、和歌にかかわる短い物語を集めた「歌物語」という形式がある。代表的なものは『伊勢物語』『大和物語』。ただ、私は後者を読んだことがない。『伊勢』を例にすると、和歌は、和歌単体…

能楽鑑賞体験

能楽堂は行ったことがあり、狂言もちらっと見た事があるような記憶もあるけど、能楽は完全に初めてだった。 薪能だとかイベント性が強くて楽しそうなのもあるし。 ぶっちゃけ歌舞伎はいい演目いくつか観たにもかかわらず、あんまり好きじゃなかった。脚本が…

2019年GWの記録

2019.4.27(土) 連休初日。当初から混雑の見込まれる大型連休は出掛けず、引きこもって勉強する予定だった。積んでる新書をチラチラ読みながら過ごす。サークルの事務連絡あれこれやったり余裕来いてたら思いのほか読書がはかどらず焦る。 あれも読めるこれ…

田山花袋『蒲団』(青空文庫)

雑談で話題になった小説。未読だったので読んでみる。 20世紀日本の自然主義文学の代表作または、私小説の走りともされているそうだ。35歳の惑い(21世紀初頭の現代においては40歳くらい? 現代の30代は若いので比較が難しい)というか、中年の危機というか…

一長一短とはいうものの

アーレントが『人間の条件』の中で提示している「私的領域」「公的領域」とはいかなるものかと考えている時に、私はかつて読んだ橋本治の『窯変源氏物語』という作品を思い出した。これは橋本治が独自の解釈で現代語訳した『源氏物語』である。ただ、今手元…