読んだり書いたり

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ライター白山羊ひつじのよしなしごと

ダンスシューズを買った話


 「もしかしたらこれが最初で最後の体験かもしれないから」と、思いつめながら体験レッスンに行っている。
 なんでも体験してみたらいいよ、と、人は言うが(しかし具体的に誰の言葉なのか思い出せない)、結局体験と言ってもある程度「ここ良さそう」と思った教室にしか行ってない。
 大きな声では絶対に言えないが、昔の習い事のとある教室は初回からなんとはなしに違和感があった。多分講師の方も他の人もそう感じていただろう。私の存在への違和感。
 しかしその頃私は色々あって心が石になっており、あまり色々考えられないし、教室はどこでも同じだと思ってそのままそこにしばらく通っていた。結果、誰にとってもあまりいい事にはならなかった。
 そしてその経験があるから思うのだ。馴染めない場所は誰にでもあるし、馴染めない場所で無理に居ようとすることもない。そこにいる人が受け入れてくれて、自分も居心地のいい場所に行けばいいのだ。

 しかしだよ、居心地が良い、どこも。どの体験も。
 そしてただ通う場所が増えて行ってしまうという状態に。

 挙句の果てのこの靴である。

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 Twitterでダンスの先生が良いと仰っていたケントダンスダンスシューズ
 つま先カバーのスタンダード対応。
 そしてサイドが空いたラテン対応。
 極め付きの、ヒールは7cmのかつストラップ付のアルゼンチンタンゴ対応だ。

 初心者のダンスでは靴はそれほど選ばないと聞いた。お店の人によると、「週に1回の練習で日陰で休ませて1年耐久、週2回なら半年です」との事だった。この靴が緩む前に、私はどれかに心を決められるのだろうか。それとも、延々迷い続けてどれも半端になるのだろうか……。